| Vol-1 『ツキを呼びこむ干支の過ごし方』 |
| 十二支を知らない人は、まずいないだろう。でも、ふだんの生活で、十二支が話題にされる機会は、けっこうかぎられている。「今年は申年だ」とか「私は辰年生まれだ」とか、暦の話をするうえで<記号>として便利だから、なんとなくつかうだけである。 しかし、十二支にはそれぞれ意味がある。その意味に逆らわないように生活すれば、その一年はより運よく過ごせるとされているのだ。というわけで、今回はツキを呼びこむ干支の過ごし方をお教えしよう。 その前に、十二支の基礎知識にちょっと触れておくと、十二支にはネズミ、ウシ、トラ・・・・・と、動物名の漢字が当てられているが、じつはすべて当て字なのです。 十二支の概念は農協暦に基づいている。だが、十二支がつくられた中国の殷時代は、まだ漢字を読める人が少なかった。それで、誰にでも覚えやすいように動物名に置き換えられただけなのです。 したがって、十二支の意味と動物の特徴とはいっさい関連がない。十二支にはいってみれば、農作物をうまく育てるための教訓的な意味合いが込められているのです。 それでは、いよいよ本題の、十二支別ツキを呼ぶ過ごし方を箇条書きにしましょう。 子《ね》年=草木が芽生えてよく繁殖する時期をさす。そこで多産なネズミの文字が当てられた。多産、すなわちひじょうに縁起がよい年とされ、何をやってもたいていうまくいく年。 丑《うし》年=草木の若芽が蕾の中で固く結んだまま、まだじゅうぶんに生育していない時期をさす。本来は締めつけることを意味する「紐」という字が当てられていたが、字音が同じ(どちらも音読みはチュウ)形も似ていることから、より簡単な丑の字が使われるようになったのです。したがって、丑年は忍耐の年。あまりことを急いだりせず、待つほうが吉と出る。 寅《とら》年=草木の芽が土の中でじっと生育を待っている「眠れる獅子」の状態をさす。希望にあふれる年で、この年に新しいことをはじめるときっとツキがまわってくる。 卯《う》年=草木がいよいよ地上に芽生える時期をさす。自然体でいれば平穏に暮らせる年だ。 辰《たつ》年=草木がいきおいよく生長する時期をさす。もっとも強運な年とされる。万事において積極的に物事を進めるチャンスの年だ。 巳《み》年=草木の生長が盛りを過ぎ、停滞した時期をいう。守りの年。 午《うま》年=草木が盛りの状態から、だんだん衰えを見せる時期をさす。かといって運勢はそう悪くない。「天馬空を行く」ともいわれ、物事にとらわれずにやれば、活力と発展の年になるとされている。 未《ひつじ》年=木の枝葉が茂り、成熟した時期をさす。未の字が当てられた理由は、未の中国語読みが「ウェイ」で、未の鳴き声に似ているから。羊の毛のように豊かな年とされ、運勢的にも繁栄が約束される年。 申《さる》年=草木がじゅうぶんに伸びきった時期をさす。猿(申)は、物真似がうまい。したがって、この年は上司や先輩の意見をよく聞くとツキが回る。単独行動はとらず、皆と歩調をあわせることが肝心な年だ。 酉《とり》年=草木の熟した実を壷に入れて保存する時期をさす。実りの多い年の象徴でとくに黄金に関係があるとされる。したがって、金儲けにチャンスの年だ。 戌《いぬ》年=草木が滅びゆき、農作業が一段落ついた時期をさす。したがって、この年に何かやってもうまくいかない。のんびり過ごすが勝ちの年回りだ。 亥《い》年=草木が一生を終え、地中に戻り行く時期をさす。十二支の締めくくりの年であり、来年のために英気を養うべき年。 メリハリをきかせた年の過ごし方で、運勢アップをはかろう。 |













